産後の悪露(おろ)はいつまで続くの?
お産が終わると、それまで赤ちゃんを守るために必要だった胎盤や子宮内膜などが剥がれ落ちて出てきます。
これが「悪露(おろ)」と言われるもので、産後の経過を知る大切なバロメーターになります。
「お産が終わったのにまだ出血するの?」
と不安になるかもしれませんが、悪露が出ないと逆に吸引が必要になる場合もあるので注意が必要です。
では、どの程度続くものなのでしょうか?
産後の悪露(おろ)はおよそ1ヶ月続く
出産直後の3日ぐらいまでがもっとも量が多く、「産褥パッド」と呼ばれる大きくて分厚いパッドでなければ受け止めきれないほどの量が出ます。
その後は徐々に量が減っていき、産後2週目ぐらいからは生理で出るほどの量が出ます。
色も鮮血から茶褐色へ移行します。
産後3週目には茶褐色から黄色っぽい色に変わり、悪露自体の量もかなり減ります。
個人差がありますが、産後1か月以内にだいたい悪露は終わります。
悪露の量が減っていかなかったり、強い痛みをともなったり、熱が出てしまったなどの場合は「細菌感染」も疑われるので、受診が必要になります。
一般的にお産をすると、以上のような経過で悪露がでます。
帝王切開の場合は?
では帝王切開の場合はまったく出ないのかというと、そうではありません。
帝王切開でもちゃんと悪露は発生します。
こちらの場合は、自然分娩とは違って切開された段階できちんと取り除かれるのですが、どうしても細かいものまでは取り除けないので、それが悪露として排出されます。
ただ、少々期間が長引く場合もあるので注意が必要です。